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きょうは、新しい企画のお知らせです。
いじめサバイバーに特化した自助グループをいよいよ立ち上げます。
グループ名は、「のばらの会」です。
2014年5月より、東京・新宿の会場で月2回のペースでやっていく予定です。
HPでアンケートを取っているんですが、その中の声でよくあるのは、いじめ体験をして苦しんでいる人とつながりたい、というものです。
いじめサバイバーはやっぱり孤独だと思います。
それぞれのいじめ体験とその後の状況によって違ってくるとは思いますが、同級生とか同年代の友人に、自分の過去のいじめ体験を話したり、成人した後も、ずっと苦しんでいるだなんて、かなり言いづらいとおもいます。
親にだって、いじめられている当時も話しにくいものですが、数年たってから、いまだに苦んでいる話をするのも、やはり難しいとおもいます。
ぼくは過去のいじめ体験の苦しみを人から理解してもらうことの難しさと言うのがあると思っていて、それは何かと言うと、友人にしても、親にしても、自分もいじめられた経験がある、っと言われて、それでもわたしはあなたと違って自分で克服して頑張って生きてきた、とか言われちゃうこと。
これはたちが悪くて、自分にもなまじっかの体験があるので、それで他人のいじめの苦しみもわかったつもりになって、相手の痛みや体験をを比較したり、評価したりしちゃうんですよね。
これが例えば、近親姦虐待(例えば実父に幼少期に性交渉の相手をさせられる)とかだと、やっぱり、そういう体験をした人は、絶対数が少ないし、ふつうの家庭で育った人なら、理解できないし、あなたの気持ちわかるだなどと、簡単には言わないとおもうんですよね。
だけど、いじめ体験と言うのは、おそらくほとんどの年代で、なんらかの形で当事者になっていることが多いだろうから、
(中には自分の周りにいじめがあったの知らなかった人、とか、他の子をいじめるのを仲裁できるスーパーマン的な小学生・中学生もいるでしょうが)
勝手な分かられ方されて、がんばって話してもかえって嫌な思いをする結果になるという。
そんな事情もあって、いじめサバイバーというのは、他のトラウマサバイバーとはまた違って、実は結構理解されづらく、孤独に苦しんでいる人が多いのではないかと思うのです。
でも真実は、こうだとぼくは思っている、いじめがあれば、その数だけいじめられ物語があるのであって、それは誰にも何にも比較できないその人固有のもので、だから自分にいじめ体験があるからと言って、それでもって他人のいじめの苦しみや人生を理解することなどできないのだと。
ただ、ぼくは、過去のいじめ体験で苦しんでいる人がいるのを知っているし、無関心ではいられないから、ぼくはぼくなりの仕方で、苦しんでいる人の助けになれればと願っているのです。
そんな自分自身の感じている事情や、実際のアンケートやシェアの広場などにかかれていることに応えて、いじめサバイバーのための自助グループ「のばらの会」を立ち上げることにしたのです。
実際、ぼくも調べてみましたが、生きづらさを感じている人、精神疾患者、各種依存症者、AC(アダルトチルドレン)といった人たちのための自助グループはたくさんあるけど、いじめサバイバー(過去のいじめで苦しんでいる人)のためだけの自助グループというのは見当たらないのです。
結構意外でしたが、そうなんですね。
それでぼく一人で自助グループ立ち上げても、どんな力になれるかわからないけど、おのれのいじめ体験・いじめ後体験をシェアし(分かち合い)、いじめ体験で苦しんでいる「仲間」(自助グループでは、ミーティングにきた参加者をそう呼びます)とつながる機会を提供するという主旨で、自助グループ・のばらの会をはじめます。
「のばらの会」の名前の由来は、野ばらの花言葉に「痛手からの回復」というのがあることからつけました。
このブログの読者のみなさんがどこに住んでいるのかとか全然わかりませんが、もし、東京もしくは新宿近辺に住んでいる方で時間に都合がつく方がいましたら、どうぞ参加してみてください。
毎月、第一・第三金曜日、19時~20時30分 新宿の会場です(都営新宿線曙橋駅徒歩5分)しかし、5月だけは、9日、23日の金曜日となります。
小さな小さな試みで、また広報も行き届かないかもしれないので、参加者ゼロも十分にあり得ますが、じゅんいちは、会場にいます。だれも来なければ、じゅんいちの読書タイムとなることでしょう。
このブログでは、のばらの会の模様なども今後伝えていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
読んでくれてありがとうです。
あなたのいじめ体験の痛みと苦しみが、少しでも緩和され、やさしい慰めもまた与えられますよう、おもっています。
しもむらじゅんいち